2012/11/07

大学で学んだマーケティングの知識をすぐに実践できた[伊藤|愛知大2年]



愛知大学2年 伊藤 祐子

『マーケティングの基礎的な知識を学校で習って、すぐに実践できたり、蔵開放リーダーをして人の動かし方を覚えたり、普通の大学生活ではできないことばかりで楽しかったです。一番苦手な早起きもできるようになって、時間の使い方がうまくなりました。』



受け入れ企業先:山川醸造株式会社
インターン期間:2012/2/272012/8/10


◆なぜインターンをしようと思ったのか?


私は、中学、高校と行事も勉強も部活も思いっきり頑張ったし悔いがありません。大学に入ってからもサークルや、オープンキャンパスに代表で話したりと、たくさん関わっていました。充実していました。ある日、私の一番好きな授業でインターンの告知がありました。教壇の上では、入学当初の新歓であった男の子が約200人の学生の前で立派にインターンについて紹介していました。この瞬間に私の人生の中でインターンという言葉が出現したのです。その時、私なりに充実していたのにもうインターンフェアに行くというよりも、もうインターンしたい!と強く思いました。よくある、自分を変えたいという動機ではなく、充実した生活にもう一つカテゴリーをプラスしたいという方が当てはまると思います。


◆なぜ大学2年生という早い段階からインターンをしようと思ったのですか?


インターンの授業内告知を3年の秋に聞いていたら、ゼミやら就活やらで、やらなかったと思います。この自由な時間の多い大学生活で、たくさんの経験を積み人脈を広げたいと考えていました。「半年も」という考え方ではなく、「人生の中のたった半年」、インターンにささげてみたいと思っていました。だったらこの大学4年間のうち2年の春学期が一番適していました。私のサークルでは、2年の秋学期から中心のメンバーになるので、そこも考慮すると2年の春学期がインターンベストシーズンだったのです。


◆インターン中の主な業務はなんでしたか?


またその中でのつらかったことややりがいはなんですか?
主な業務は、たまりや店舗運営・蔵開放運営リーダー・広報誌発行です。店舗のレジの場所は高いので、お客様が来たら店内に降りて目線を合わせたり、たまりと醤油の違いは口頭で言えるようにしました。商品陳列は、賞味期限が長い方を奥にして、「先入れ先出し」を徹底していき、効果的な陳列やPOP作成を目指しました。
蔵開放では、お手伝いさんのポジショニングやスタッフのマニュアル作成をし、イベントが円滑に進むよう工夫しました。
広報誌も初めてプロのソフトを試行錯誤して使い、時間をかけて作成しました。上出来だと思います(笑)


◆あなたにとって、インターン中一番衝撃だったことはなんですか?


ある朝、鮮明に覚えていることがあります。社長と社員さんと私の三人で蔵開放のイベントを話し合っていました。イベントでは、毎年醤油スイーツをやっているが何回もやっているので新鮮味がない、ということになっていました。そこでの社長の言葉、「醤油を主役にする」のが一番の方針であり、楽しめるようなイベントないかな…と言っていました。私はそこでピンッとひらめき、ブレンド醤油の案が出たのです。
インターン当初、応接室で聞いた社長の企業方針は今でもノートにまとめてあります。
醤油は、お酒やお菓子みたいに単体では味はみれません。かまぼこや豆腐があって初めて成立します。醤油は脇役なのです。お客様にパッと試食してもらって「コレおいしい!」と言ってすぐ買ってもらえるには、醤油を主役にすればよいのです。山川醸造は醤油を作ってお客様に売る会社ではありません。食事をおいしくて、楽しくするためにお手伝いする会社と、社長はかんがえています。もっと言えば、美味しく楽しくするための武器は醤油や味噌じゃなくても良いのです。商品のかつおだしだって、梅ゴマだって、醤油はゼロです。しかし、食卓を美味しく楽しくするお手伝いの武器となっていて、とても売れています。アイスにかける醤油や、醤油スイーツなどがあり、山川醸造は面白い商品を作っている会社だと思われがちですが、
そうではありません。醤油を主役に、食べておいしい→ください、と醤油を口にする機会を
増やしたいからこそなのです。みそかつアイスとか、きしめんアイス、手羽先アイス、醤油ドックフードとか面白いけれど、リピート率はありません。面白い商品を作ると、また食べたい!と思わない商品になってしまうのです。だから山川醸造は、また食べたくて、楽しい商品を作ります。


◆実際にインターンを大学2年生という早い時期に経験してどうでしたか?


時期的に考えると、ほんとにベストだと思いました。インターンの途中から中期の子たちもいなくなり、孤独でした。学校が始まり木曜日の授業ではサークルの友達が多かったのです。みんなそのままサークルに行くのに私だけインターン。とてもつらい時期でした。しかし、会社に行くと、社員の皆さんの笑顔で迎えてくれて元気になりました。マーケティングの基礎的な知識を学校で習って、すぐに実践できたり、蔵開放リーダーをして人の動かし方を覚えたり、普通の大学生活ではできないことばかりで楽しかったです。一番苦手な早起きもできるようになって、時間の使い方がうまくなりました。