2013/05/23

「日本食で世界中の人をつなぐ」という目標[中嶋|中京大3年]


中京大学3年(インターン当時) 中嶋一将

『半年前、「なぜ」と聞かれると何も答えれなかった自分が今はあらゆる行動の前に「なぜ」を使って行動するようになりました。「なんのためにインターンをやるのか」を意識するだけで半年間の成長のスピードって変わると思います。』


受け入れ企業先:杉浦味淋株式会社
インターン期間:2012年8月~2012年12月


◆なぜインターンをしようと思ったのですか?

1年アメリカに留学していて、日本の食事がいかにおいしくて質の高いものであるかを肌で実感し、帰国後に思ったのが「日本食を海外に届けたい」でした。そんな中、たまたま同じ先輩のお誘いでインターンシップフェアへ。数ある企業さんの中で僕の目に止まったのは杉浦味淋株式会社でした。日本の伝統調味料「みりん」がこだわりの原料、製法、そしてなんといっても職人さんの熱い想いと共に造られ、三年間熟成された黒色のみりんを目にしたとき「ここだ!」と思いました。というのも、そんな職人さんのもとで修行できたら日本食の本質を理解することが出来ると思ったからです。さらに時代の流れに合わせて「みりんスイーツ」の事業を展開しているとこともおもしろそうだなと感じました。

◆インターン中一番衝撃的だったことは何ですか?

組織に属することの本質を知った時です。僕はインターン中はみりんの営業活動を料理教室向けに行っていました。そこで商談成立間近までいった規模がかなり大きめの料理教室がありました。しかし、そこの教室のやり方と会社の方針にずれがあったのです。それに気づいていながら「すこしくらいいいじゃん」と思い、社長と細かいホウレンソウを怠ってしまった結果、相当なお叱りのお言葉をいただきました。「お前は個人でモノを売っているんじゃない。会社の看板を背負って営業活動をしているんだ。組織に属する中での営業活動は、会社の方針に従ってるかどうかが前提条件だ。」と。大きな商談でしたが、その話は水の泡になりました。
そのまま行けば、会社に利益があるのにもかかわらず、軸をぶらさず会社の方針や理念を守った社長に対して心から尊敬しましたが、同時に衝撃をうけました。

◆インターンがあなたの人生に与えた影響は何ですか?

人と人とのつながりの大切さに気付いたこと。です。
もともと仲間、友達、同僚、家族、先方、お客様など”人”に対するつながりを意識することのない人間でした。しかし、社長はそのつながりを本当に大切にする人であり、だからこそ社長の周りにはいつもたくさんの人がいました。社長はいつも「大小関係なく人との深いつながりがたくさんある会社が強い会社であるとおっしゃっていました。」それを半年間、社長の隣で見続けれたことは僕にとっては大きな影響でした。営業活動でも初めは全くうまくいきませんでした。
社長のアドバイスをいただき関係性の創出を意識し始めた時期からうまくお話しできたり、商談成立させることもできました。インターンが終わった今でも、先方とのつながりを大切にし、たびたびお会いしています。インターンで辛いと思ったとき、すぐにその異変に気づいて相談にのってくれる同期の仲間や家族のサポートに気付かされ、一生付き合っていきたいと思える人たちと出会えたのはこの半年間の最大の財産だと思います。
そして僕の夢でもあった「日本食を海外に届けたい」という目標が「日本食で世界中の人をつなぐ」に変わりました。就職活動時も軸を「食」、「人」と設定し、想いを明確に伝えた結果、志望度の高い企業に内定をいただきました。

◆これからインターンをやろうと思っている人に一言。

僕は1年前Whyという言葉が嫌いでした。「なんでって、そんなん理由なんかねーよ」と。半年前、「なぜ」と聞かれると何も答えれなかった自分が今はあらゆる行動の前に「なぜ」を使って行動するようになりました。「なんのためにインターンをやるのか」を意識するだけで半年間の成長のスピードって変わると思います。なんとなくー、とか成長したいーとかもっとその中身を具体化していくと自然とインターンに対する姿勢も変わってくるのかなっと思います。長期実践型のインターンシップの一番いいところは、キラキラした経営者のもとで働くことで「こんな生き方をしてもいいんだ」と思えることです。それは人生の選択肢を広げます。あなたの価値観に影響を与えます。僕はこの半年間で自分の価値観の変化をものすごく感じています。もしみなさんが「やりたいけどどうしよう」そう考えているのであれば、僕がその背中を押します!
この半年間が人生のターニングポイントになることを皆さんにお約束します。応援しています!!